2003年11月30日

「知的障害」に理解を 1000人が交流し意見交換 大津市 /滋賀

「知的障害」に理解を 1000人が交流し意見交換 大津市 /滋賀

 自ら企画、運営し、知的障害を持つ人たちが互いに悩みを話し合ったり、社会制度について意見交換して交流する「第10回ピープルファースト大会in滋賀」(河瀬和志実行委員長)が29日、大津市島の関の大津市民会館などで開催。約1000人の参加者で盛り上がった。
 この催しは、知的障害を持つ人たちの「障害者である前に、1人の人間として呼ばれたい」という思いを背景に、これまで全国各地で開催。今大会の実行委員は、県内の作業所などで働く18人が務めた。
 この日は全体会が行われ、五個荘町の肩パッド製造会社(既に倒産)に勤務していた知的障害をもつ作業員らが、劣悪な条件で働かされ虐待を受けるなどした「サン・グループ事件」を取り上げ、被害者にインタビューしたビデオを上映。病気でも病院に行かせてもらえなかったり、仕事場から逃げたために鎖でつながれて生活させられたことなど、悲惨な経験が語られた。
 また、知的障害を持つ人たちによるシンポジウムでは、施設職員の不誠実な対応などを報告。「二度とサン・グループのような事件を起こさないためにも、私たちも負けずに頑張りましょう」と訴えた。
 30日には同会館で、支援費制度や地域生活についての分科会が行われる。
 【奥山智己】

[毎日新聞 2003年11月30日(日)]


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